20年ぶりの定演

20年ぶりの定演
加藤里佳(61文C)
卒業して20年。先日、20年ぶりに定演に行った。そこで見たブラスは私の現役の時とは全く違うクラブであった。部員の数からして違う。そして楽器。皆の 手にしていた楽器はシビックホールのスポットライトを浴びてピカピカに輝いていた。遠い昔、日吉の埃まみれの部室の片隅におかれた、定演前にドリルの練習 をした教室にとってもマッチしていたものとは別物であった。そうそう、あの教室、床はささくれ、いるだけで喘息になりそうだった。
ピカピカの楽器から奏 でられた音楽は、テレビを見ているようで(最近吹奏楽部がブームのせいか、よく特集をしているので)、じっくり聞き入ってしまった。昔は、ピーっとかなん だか意味不明の音が突然して、振り返ってしまったなんてことが日常茶飯事だったのに・・・。時代は「平成」と心底感じた一時だった。神宮もかれこれ何十年 もご無沙汰なので、この素晴らしいブラスバンドの奏でる応援歌を青空の下で聞いてみたくなった。
そして三部のドリル。これもまたびっくり仰天。なんだか中世の貴公子のような羽飾りの着いた帽子。次々と変わるガードの旗。その旗のポールも金色でピカピ カしていた。こう書いていると金色のピカピカが好きでたまらないように思われるが、本当に昔は銀しかなかったので、ピカピカ光る金色に驚いたのだ。そして 素直に綺麗だなーと思った。
噂には聞いていたが、チアも素晴らしかった。と同時に「ああ、この時代にチアをやってなくてよかった」と正直思った。「あんな怖いことして落ちたら、脊髄 損傷かしら!? 保険は入っているのかな!?」とおばさん心に心配してしまった。でも、一糸乱れぬパワフルな踊りは素晴らしかった。
20年ぶりに見た定演に感動した私であった。でも、最後に見た突撃のテーマの振りが前と変わっていなかったのが、少しだけ嬉しかったりしたのでした。一緒 に連れていた2人の娘に、「ママもこんなことしていたの!?」と聞かれたので、「うん、昭和の時代にね・・・」と言葉を濁してしまった。


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