ダッシュKEIO、誕生秘話

                        宮元寿雄(42文L)
♪ワセダをたおせ ワセダをたおせ ワセダをたおせー
カットバスぞ カットバスぞ
かつぞ かつぞ ケイオー
の「ダッシュKEIO」は私が団長(主将)をしていました1966年
春の慶明戦でデビューし、勝利しました。
前年(1965)の秋 早稲田ではコンバットマーチを使いはじめ
リピートの出来る曲で、津波のごとく大迫力で押し寄せてきました。
なんとしても、これに対抗できる応援曲が欲しいと思い、クラスメートでギターの名手で作曲もやる夏目 清史君に依頼し、ブラスバンドの幹部 今道君がアレンジし、5月1日の慶明戦から使いだしました。

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最初、曲だけの応援でやっていましたが、塾生が声をだしたくてしょうがないのを、OBの松本好生先輩がOB席で見にこられた時に感じ取られ、作詞をしてくれました。
それを慶早で歌ったところ、又々 勝利したのです。
非常にラッキーなスタートでした。 しかし約40年も使い続かれるとは夢にもおもいませんでした。
ダッシュKEIOが歌い続けられる一方、21世紀の新しい曲が出来るといいなとおもいます。特にチアーリーダーが活躍できる曲があると良いなと思っています。

「ダッシュKEIO」との出会い
夏目 清史(なつめきよふみ)
「ダッシュKEIO」を作っておきながら“出会い”というのは変な感じに思われるかもしれませんが、私にとってこういう言い方が結構的を射ていると、 後々よく考えると思えます。
あれは40年近い前の1966年3月ごろ、親友の一人で応援団に所属していた宮元寿雄君が私の下宿に来まして「この間頼んだ応援歌どうなった?できたか? 昼から提出することになってるんだけど」とのこと。「えっ、あっ、まだ」そういえば2?3週間前に彼から、今度応援歌を募集することになったから、明治の ポパイ、早稲田のコンバットに負けない曲を作っておいてくれ、と頼まれたことをすっかり忘れていました。
「ゴメン。今から作るから」と下宿の前のそばやから店屋物を取って彼に食わせておいて、大急ぎで考え1?2時間待たせましたが、なんとか出来上がったのがこの「ダッシュKEIO」です。
「審査はリーダーではなくバンドの方でするから採用されるかどうか、あまり期待するなよ」と彼はその楽譜を持っていってくれました。おかげさまで採用にな り、その年の春、慶応はなんと最下位でしたが、初めて使われ始めて聞いた慶明戦に勝ちました。その後、松本好生先輩がその年の秋に詩をつけてくださいまし た。詩をつけて初めて使った慶早戦でも勝ちましたので縁起がいいということで定着していったと後々分かりました。
その後、「ダッシュKEIO」は、どんどん広まっていきました。甲子園の高校野球でも、プロ野球でも使われ、またテレビのCMにも使われました。
1979年、早稲田の先輩の中村二大さん(故人、中村八大さんのお兄さん)と、当時慶応応援団監督の工藤正敏さんのご尽力で、早稲田の「コンバット・マー チ」と「ダッシュKEIO」が1枚のレコードになりました。そのときに、ほかの皆さんが最近甲子園ではコンバットとダッシュの曲が混成で使われていると おっしゃるんです。自分で聞いている限りそんなことはないのにな、と思っていましたが、あとでようやく分かったのが、曲はダッシュですが間奏の代わりに 「○○○○をたおせー」と入る、つまり応援の仕方が混成になっているということでした。さすがに応援関係の人は違うなと変な感慨を持ちました。
1981年にはこの曲のおかげで「熱闘甲子園」のナショナルのCMに出させていただき、甲子園に初めて行くこともできましたし、早稲田のコンバットの作曲者三木佑二郎さんとも初めて会うことができました。このときの司会者は慶応OBの佐々木信也さんでした。
2003年にはサントリーのマグナム・ドライのCMにも使われ、清原が出ていましたが、なんで高橋ではないのというのが回りの慶応関係者の意見でした。塾の曲というより世間では甲子園の曲と思っている人が多いようですね。残念ですが。
この曲は色々な方々のおかげでこれからも生き残っていくと思います。私も1曲でも残せたことは嬉しく思いますが、もう1曲応援歌ではなく普通の曲を残したいものと努力だけはしております。ですが、いまだに作曲意欲がでるのはこの曲を作曲できたからこそと思っています。
私自身も、知り合いの小学校から応援歌を頼まれて作ったり、CMソングを頼まれたり、おかげで作曲家協会にも入れていただきました。いまだに作曲ができる のはこの曲との出会いがあったからだと思っています。しかも今なお六大学だけでなく他の野球の大会で使われているのは感激です。

ちなみにダッシュKEIOの親指を立てる合図は、河島先輩(42法B)の考案ということです。                     管理人より


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